③初デートで酔っ払って泥酔して記憶を飛ばしてふられた
③ 初デートで泥酔
― 酔っただけで、そこまで言われるか? ―
初デートだった。
店は俺が選んだ。
雰囲気も悪くない。
料理もそこそこ。
酒も揃っている。
俺は思っていた。
「今日はうまくいく」
■ 酒が入ると楽になる
正直に言う。
俺は酒が好きだ。
酒が入ると緊張が抜ける。
言葉が滑らかになる。
場も温まる。
最初の一杯は軽く。
二杯目で笑いが増える。
三杯目で自分の話が止まらなくなる。
■ 途中から曖昧
ここからが問題だ。
正確な記憶がない。
覚えているのは、
・自分が熱く語っていたこと
・声が大きくなっていたこと
・彼女が少し引いていたこと
だが細部は飛んでいる。
気づけば店の外だった。
気づけば電車に乗っていた。
気づけば家だった。
■ 翌朝
スマホを見た。
メッセージが来ていた。
「昨日はちょっと飲みすぎだったね」
軽い言い方だった。
だがその後に続いた。
「正直、少し怖かった」
怖い?
俺が?
意味が分からなかった。
■ 俺は何をした?
俺は暴れていない。
手を出していない。
怒鳴っていない……はずだ。
ただ酔っただけだ。
テンションが上がっただけだ。
男が酒で少し羽目を外すことの
何がそんなに問題なんだ?
■ 彼女の判断
数日後、彼女から言われた。
「価値観が合わないと思う」
またそれだ。
価値観。
俺は思った。
一回の失敗でそこまで言うか?
完璧な男を探しているのか?
人間、失敗くらいあるだろう。
■ 本音
だが、ここで一つだけ言う。
俺は酒に弱い。
弱いくせに、飲む。
緊張を消したいから。
自分を大きく見せたいから。
場を支配したいから。
それが悪いとは思っていない。
だが、相手が安心できなかったのなら、
それは事実だ。
■ それでも
俺は犯罪をしたわけじゃない。
ただ酔った。
それだけで「怖い」と言われ、
振られる。
そこまで致命的か?
俺にはまだ分からない。
■ 結論
初デートで泥酔した。
記憶を飛ばした。
振られた。
だが俺は思う。
一度の酔いで切られるなら、
それは元々縁がなかった。
酒は俺の一部だ。
付き合うなら、それも含めてだ。
俺は隠さない。
媚びない。
これが俺だ。
