⑦グループデートで、酔っ払って、帰った隣の残り物をもったいねーと言ってバクバク食べてた。 途中からみんなに無視された。
⑦ グループデートで残り物を食べた夜
― もったいないだろ?何が悪い ―
男女4人のグループデートだった。
居酒屋。
最初は普通だった。
乾杯。
笑い。
他愛もない会話。
酒が進んだ。
俺は機嫌が良かった。
■ 隣が帰った
途中で隣に座っていた男が帰った。
皿の上には、まだ料理が残っていた。
唐揚げ。
ポテト。
刺身。
俺は思った。
「もったいねーな」
自然に手が伸びた。
バクバク食べた。
残すほうが失礼だ。
食べ物を粗末にするほうが問題だ。
■ 周りの空気
ふと顔を上げると、
少し静かだった。
女の子の一人が苦笑い。
もう一人は目を逸らした。
「え、食べるの?」
と言われた。
俺は笑って言った。
「もったいないだろ」
正論だ。
■ 酒も回っていた
正直、酔っていた。
声も大きかったかもしれない。
「残すとかありえない」
「作った人に失礼だろ」
熱く語った気もする。
だが俺は悪いことはしていない。
残飯じゃない。
手をつけていない料理だ。
何が問題だ?
■ 無視
気づけば、会話の輪が小さくなっていた。
俺のほうに振られない。
笑いも減った。
視線が減った。
俺はまだ食べていた。
だが空気は変わっていた。
■ 途中から、さようなら
帰り際。
女の子の一人が言った。
「今日はありがとう」
その声は、距離があった。
その後、連絡は来なかった。
フェードアウト。
またか、と思った。
■ 俺は間違ったか?
俺はもったいないと思った。
それを行動に移した。
食べ物を大事にした。
それの何が悪い?
だが、彼女たちが見ていたのは
“食べ物”ではなかったのかもしれない。
品。
振る舞い。
余裕。
空気。
俺は合理で動いた。
彼女たちは雰囲気で見ていた。
■ 本音
俺は食べ物を無駄にするのが嫌いだ。
そして、酔うと遠慮が薄れる。
思ったことをそのままやる。
俺は計算高くない。
自然体だ。
■ 結論
グループデートで残り物を食べた。
酔っていた。
空気は冷えた。
無視された。
フェードアウト。
だが俺は言う。
もったいないものは、もったいない。
俺は無駄を嫌う。
それが俺だ。
理解できる人とだけ、
次に進めばいい。
