⑥ディズニーデートで、乗り物の列を並んでるときに一人で勉強してたらやめろって言われた
⑥ ディズニーデートで勉強した日
― 並んでいる時間は、俺にとって無駄だった ―
ディズニーランド。
男にとっては、試練の場所だ。
俺は正直、テーマパークが得意じゃない。
人混み。
長い列。
大音量の音楽。
だが彼女が喜ぶなら、と思って行った。
それだけで十分だろう。
■ 90分待ち
人気アトラクション。
「90分待ちです」
俺は内心ため息をついた。
90分。
1時間半。
ただ並ぶだけ。
何もしない時間。
俺は時間を無駄にするのが嫌いだ。
■ 本を取り出した
リュックから本を出した。
ビジネス書だ。
今後の仕事に関わる内容。
ページを開いた。
彼女は最初、何も言わなかった。
俺は静かに読んだ。
周りはスマホをいじっている。
会話している。
写真を撮っている。
俺は学んでいた。
■ 「やめてよ」
10分ほど経った頃、彼女が言った。
「ちょっと、やめてよ」
俺は顔を上げた。
「何が?」
「デートでしょ?」
俺は答えた。
「並んでるだけだろ?」
本気でそう思っていた。
動けない時間。
ただ立っている時間。
なら、有効活用すべきだ。
■ 彼女の言い分
彼女は言った。
「一緒にいる時間を楽しみたいの」
俺は思った。
今ここで何を楽しむ?
前の人の後頭部を眺めることか?
汗だくの列に耐えることか?
俺は現実的だ。
無駄は無駄。
時間は資産だ。
■ 空気が変わる
彼女は黙った。
それからほとんど会話がなくなった。
俺は読書を続けた。
効率は悪くなかった。
だが、横にいる空気は冷えていった。
■ その後
アトラクションに乗った。
彼女は笑っていた。
だがどこかぎこちなかった。
帰り道で言われた。
「一緒にいる意味、ある?」
俺は答えた。
「あるだろ。ちゃんと来てる」
だが彼女の求めていた“来ている”は、
物理的な話ではなかったのだろう。
■ 俺は間違っているのか?
俺は怠けていたわけじゃない。
スマホでゲームをしていたわけでもない。
仕事に繋がる勉強だ。
向上心だ。
努力だ。
それがなぜ否定される?
俺は遊びの時間でも成長したい。
それの何が悪い?
■ だが一つ分かること
彼女は、
“効率”ではなく
“共有”を求めていた。
俺は未来を見ていた。
彼女は今を見ていた。
そこが違った。
■ 結論
ディズニーで俺は勉強した。
彼女は怒った。
だが俺は思う。
並んでいるだけの時間を
浪費するほうが怖い。
俺は止まりたくない。
もしそれを理解できないなら、
それは価値観の違いだ。
俺は無駄を嫌う男だ。
それが俺のスタイルだ。
